電線の許容電流と太さの選定(電技解釈 第146条)
電技解釈 第146条の基本許容電流に、電流減少係数と周囲温度の補正を掛けて許容電流を出します。負荷電流を入れると、使える最小の太さを表で示します。
分類電気根拠電技解釈 第146条更新2026-10-06
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| 電線 | 基本許容電流 | 補正後(計算値) | 許容電流 | 負荷電流に対して |
|---|
入力例
VVF 2.0mm(管内3本以下と同じ扱い)・周囲温度30℃の場合、35A × 0.70 = 24.5A → 小数点以下1位を七捨八入して 24A です。負荷電流20Aなら、1.6mm(19A)では足りず 2.0mm(24A)以上が必要です。
計算のしかた
許容電流 = 基本許容電流 × 電流減少係数 × 周囲温度の補正係数
(小数点以下1位を七捨八入)
周囲温度の補正係数(ビニル絶縁・最高許容温度60℃) = √((60 − θ) ÷ 30)
θ: 周囲温度[℃](30℃以下のときは30℃として計算 → 係数1.0)
基本許容電流(600Vビニル絶縁電線・周囲温度30℃以下)
| 単線(直径) | 許容電流 | より線(断面積) | 許容電流 |
|---|---|---|---|
| 1.6mm | 27A | 2mm² | 27A |
| 2.0mm | 35A | 3.5mm² | 37A |
| 2.6mm | 48A | 5.5mm² | 49A |
| 3.2mm | 62A | 8mm² | 61A |
電流減少係数(同一管内の電線数)
| 電線数 | 3本以下 | 4本 | 5〜6本 | 7〜15本 |
|---|---|---|---|---|
| 係数 | 0.70 | 0.63 | 0.56 | 0.49 |
注意
- 電線の太さは、許容電流のほかに電圧降下と、ブレーカー(過電流遮断器)の定格との組み合わせでも決まります。→ 電圧降下・ブレーカー容量
- 耐熱ビニルや架橋ポリエチレン(CV等)は最高許容温度が違うため、この表と補正式は使えません。
よくある質問
小数点以下の「七捨八入」とは何ですか?
許容電流 × 電流減少係数 で出た値の小数点以下1位が7以下なら切り捨て、8以上なら切り上げる丸め方です。電技解釈で定められた扱いで、第二種電気工事士の試験でもこの方法を使います。例: 24.5A → 24A、18.9A → 19A。
VVFケーブルはどの電流減少係数を使いますか?
VVFなどのケーブルは、線心を電線管に収めた場合と同様に扱い、3心以下なら0.70を掛けるのが一般的です。このツールでは「ケーブル(3心以下)」を選ぶと0.70になります。
中性線や接地線も本数に数えますか?
単相3線式の中性線、接地線、制御回路の電線は、同一管内の電線数に数えません。たとえば単相3線式1回路を1本の管に通す場合は2本として扱います。
14mm²以上の太い電線はなぜ選べないのですか?
このツールは住宅・店舗の分岐回路でよく使う範囲(単線3.2mm・より線8mm²まで)に絞っています。太い電線はメーカーの許容電流表や内線規程の表で確認してください。
根拠・出典
- 電気設備の技術基準の解釈 第146条(低圧配線に使用する電線) 表146-1 基本許容電流・電流減少係数
- 内線規程 JEAC 8001-2022(第14版) 許容電流の資料
本ページは規程・指針の本文を転載せず、計算式と考え方を要約しています。設計・申請には必ず原文と所轄(水道事業体・下水道管理者・電気事業者など)の基準で確認してください。
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最終更新: 2026-10-06