ブレーカー容量と幹線の太さの計算(kW・kVA→電流)
①負荷の電流を求める、②電動機を含む幹線の太さとブレーカーの上限を求める、の2段で計算します。分岐回路の電線とコンセントの組み合わせ表もあります。
① 負荷電流
② 電動機を含む幹線(電技解釈 第148条)
入力例
三相200V・3.7kWの電動機(力率0.8・効率は考えない)なら、I = 3,700 ÷ (√3 × 200 × 0.8) ≒ 13.4A。電動機の合計13.4A・その他10Aの幹線は、IM > IH かつ 50A以下なので IW ≥ 1.25×13.4 + 10 ≒ 26.8A、ブレーカーは 3×13.4 + 10 = 50.2A と 2.5×IW のうち小さい方以下です。
負荷電流の計算式
幹線の許容電流とブレーカー(電技解釈 第148条)
分岐回路の組み合わせ(電技解釈 第149条)
| 分岐回路を保護する遮断器 | 電線の太さ(軟銅線) | 接続できるコンセント |
|---|---|---|
| 定格15A | 1.6mm 以上 | 15A 以下 |
| 定格20A(配線用遮断器) | 1.6mm 以上 | 20A 以下 |
| 定格20A(ヒューズ) | 2.0mm 以上 | 20A |
| 定格30A | 2.6mm(5.5mm²)以上 | 20A 以上 30A 以下 |
| 定格40A | 8mm² 以上 | 30A 以上 40A 以下 |
| 定格50A | 14mm² 以上 | 40A 以上 50A 以下 |
標準定格は 15・20・30・40・50・60・75・100・125・150・175・200・225・250・300・350・400A を使っています(メーカーにより異なります)。
よくある質問
kWとkVAの違いは何ですか?
kVA(皮相電力)は電圧×電流で、kW(有効電力)はそれに力率を掛けたものです。電流を求めるとき、kVAなら力率は不要、kWなら力率で割ります。
ブレーカーは負荷電流ぴったりの定格でよいですか?
定格は負荷電流以上の標準定格から選びます。電動機の始動電流、将来の増設、電線の許容電流との組み合わせ(ブレーカー定格が電線の許容電流を大きく超えないこと)も合わせて確認してください。
幹線の計算で1.25倍・1.1倍になるのはどんなときですか?
電動機など始動電流の大きい機器の定格電流の合計(IM)が、その他の機器の合計(IH)より大きいときです。IMが50A以下なら1.25倍、50Aを超えるなら1.1倍してIHを足します。
電動機の電流は銘板の値と計算値のどちらを使いますか?
銘板の定格電流があればそちらを使います。kWから計算する場合は効率と力率の両方が効くため、計算値はあくまで目安です。
根拠・出典
- 電気設備の技術基準の解釈 第148条(低圧幹線の施設)
- 電気設備の技術基準の解釈 第149条(低圧分岐回路等の施設)
- 内線規程 JEAC 8001-2022(第14版)
本ページは規程・指針の本文を転載せず、計算式と考え方を要約しています。設計・申請には必ず原文と所轄(水道事業体・下水道管理者・電気事業者など)の基準で確認してください。
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最終更新: 2026-10-06