ブレーカー容量と幹線の太さの計算(kW・kVA→電流)

①負荷の電流を求める、②電動機を含む幹線の太さとブレーカーの上限を求める、の2段で計算します。分岐回路の電線とコンセントの組み合わせ表もあります。

分類電気根拠電技解釈 第148・149条更新2026-10-06

① 負荷電流

—
標準定格で選ぶと—
計算式—

② 電動機を含む幹線(電技解釈 第148条)

幹線に必要な許容電流 IW—
ブレーカー定格の上限 IB—

入力例

三相200V・3.7kWの電動機(力率0.8・効率は考えない)なら、I = 3,700 ÷ (√3 × 200 × 0.8) ≒ 13.4A。電動機の合計13.4A・その他10Aの幹線は、IM > IH かつ 50A以下なので IW ≥ 1.25×13.4 + 10 ≒ 26.8A、ブレーカーは 3×13.4 + 10 = 50.2A と 2.5×IW のうち小さい方以下です。

負荷電流の計算式

単相: I = P × 1000 ÷ (V × cosθ × η) (kVA なら I = S × 1000 ÷ V) 三相: I = P × 1000 ÷ (√3 × V × cosθ × η) (kVA なら I = S × 1000 ÷ (√3 × V))

幹線の許容電流とブレーカー(電技解釈 第148条)

IM ≦ IH のとき IW ≧ IM + IH IM > IH かつ IM ≦ 50A のとき IW ≧ 1.25 × IM + IH IM > IH かつ IM > 50A のとき IW ≧ 1.1 × IM + IH ブレーカー(過電流遮断器)の定格 IB ≦ 3 × IM + IH ただし 3 × IM + IH が 2.5 × IW を超えるときは IB ≦ 2.5 × IW (電動機がない幹線は IB ≦ IW)

分岐回路の組み合わせ(電技解釈 第149条)

分岐回路を保護する遮断器電線の太さ(軟銅線)接続できるコンセント
定格15A1.6mm 以上15A 以下
定格20A(配線用遮断器)1.6mm 以上20A 以下
定格20A(ヒューズ)2.0mm 以上20A
定格30A2.6mm(5.5mm²)以上20A 以上 30A 以下
定格40A8mm² 以上30A 以上 40A 以下
定格50A14mm² 以上40A 以上 50A 以下

標準定格は 15・20・30・40・50・60・75・100・125・150・175・200・225・250・300・350・400A を使っています(メーカーにより異なります)。

よくある質問

kWとkVAの違いは何ですか?

kVA(皮相電力)は電圧×電流で、kW(有効電力)はそれに力率を掛けたものです。電流を求めるとき、kVAなら力率は不要、kWなら力率で割ります。

ブレーカーは負荷電流ぴったりの定格でよいですか?

定格は負荷電流以上の標準定格から選びます。電動機の始動電流、将来の増設、電線の許容電流との組み合わせ(ブレーカー定格が電線の許容電流を大きく超えないこと)も合わせて確認してください。

幹線の計算で1.25倍・1.1倍になるのはどんなときですか?

電動機など始動電流の大きい機器の定格電流の合計(IM)が、その他の機器の合計(IH)より大きいときです。IMが50A以下なら1.25倍、50Aを超えるなら1.1倍してIHを足します。

電動機の電流は銘板の値と計算値のどちらを使いますか?

銘板の定格電流があればそちらを使います。kWから計算する場合は効率と力率の両方が効くため、計算値はあくまで目安です。

根拠・出典

本ページは規程・指針の本文を転載せず、計算式と考え方を要約しています。設計・申請には必ず原文と所轄(水道事業体・下水道管理者・電気事業者など)の基準で確認してください。

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最終更新: 2026-10-06